2016年12月22日木曜日

経営レベルにインパクトある実践的授業

MBAはMaster of Business Administrator
邦訳すると経営管理修士となる。

法政大学経営大学院のイノベーションマネージメント専攻は
卒業時のタイトルとして、経営管理修士を選択することができる。

企業の意思決定は、経営、事業、業務といったレベルに分解される。
MBAは経営に関する学問や手法を身につけるところなので、
経営レベルもしくは事業レベルの授業が中心になってしかるべき。

おそらくどの大学院のMBAコースもそこを強く意識していると思う。

しかし、日本企業のような、職責が職位によって明確に分化しない
カルチャーの組織体にあっては、階層的な思考よりも、垂直統合的な
思考のほうが尊重されるケースが多い。

直近、ビッグデータという授業で、R(アール)言語を勉強している。
その中で、アソシエーション分析の実習をしている。
要は、商品販売データからそれぞれの相関(併購)状況を分析する手法。

MBAからすると業務レベルのスキルであり、経営や事業には直接関係ない。

しかし、このアソシエーション分析という手法は面白い。
データから企業の売上や利益を改善できる可能性を秘めている。

また、他に業務レベルの知識が重要視される例として、
直近だと、クラウド。

「サーバーの安売り」と笑い飛ばされるかもしれないが、
従量制で使えることとや、高度な計算リソースを
テンポラリに使えることで企業のITコストを大幅に削減し、
さらには競合優位性を得る手段として活用することができる。

また、ブロックチェーンが流行っている。
大手金融機関でもこぞって取り組みを始めている。
既存の中央集権的なシステムを部分的に駆逐できる可能性を秘めている。

このように、業務レベルのテクニカルな単語が、
経営に大きなインパクトをもたらす例は少なくない。

イノベーションマネージメント専攻は、経営に役立つ手法や手段を教える講座が
数多く開設されている。直近履修したのは、
 ・ ビジネスデータ分析
 ・ デジタルマーケティング
 ・ ビッグデータ
 ・ ソーシャルメディア論

現場レベルと侮ることなかれ。
これらが、経営レベルに十分なインパクトをもたらす
可能性があることは絶えず意識しておきたい。

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